HERO
「ごめんな、健ちゃん。俺…」
「ぼく…わかってたよ。いままで、い~っぱいたちゅけてくれて、ありがとぉ。」
――――気付いてたんだ、健。
「…そっか。」
しばらく沈黙があって、雅史が口を開いた。
「………君が…ひとみの…?」
雅史をまっすぐにみつめたまま、藤居くんが答えた。
「…はい。」
雅史の顔が苦くゆがむ…
「…くっそぉ、おまえがっ!」
殴り掛かろうとする雅史を避けようともせず、藤居くんは左の頬にガツンっと雅史のパンチをうける…
倒れ込む藤居くん…