HERO
なんとか、着替えを済ませ、軽く朝ごはんもたべさせて…

さぁ!出発!


と思ったときに、玄関のチャイムが鳴った。


―――ここで初めて気付いた。

健に藤居くんをなんて紹介するのよ…


私はかなりパニクりながらも、とりあえずドアを開けた。





すると…





玄関の前に立っていたのは、隊員服に身を固めた藤居くんだった。



「健くん、お迎えに上がりました」
スパッと敬礼なんかしちゃって…



パニクってたし、思いもよらない姿で藤居くんが登場したしで、私は思いきり吹き出してしまった。


「ワラッテンジャナイヨ…」


小さな声で藤居くんが私に囁く。


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