冷徹社長が溺愛キス!?
そうしている間に社長が、「彼女も同じで」と私の代わりに答えた。
社長が会計で財布を出したので、私も慌ててバッグを漁る。
「私が払います」
ひと晩お世話になったのだ。
このくらい私が払いたい。
出した財布を私から取り上げ、社長は無理やり私のバッグに戻した。
「俺が払うから」
「ですが」
「いいから」
「それじゃ、せめて私の分だけでも」
お世話になりっぱなしにはしたくない。
もう一度財布を出したものの、社長に鋭く睨まれて、お金を出すことなくバッグにUターンさせるほかなかった。
「なっちゃん、いいのよ。純ちゃんがいいって言ってるんだから」
私たちのやり取りを見ていた福子さんは、社長からお金をもらい会計を済ませた。
「それじゃ、ちょっと待っててね」
福子さんはそう言いながら店の奥に入って行った。