冷徹社長が溺愛キス!?

社長が優しい眼差しを向けてくれるものだから、胸が急に高鳴る。
今まで動くのをさぼっていたのか、突然激しく鼓動が打ち始めて、どうにもならなくなる。

どうしてだろう。
こんなときに、あの宿題の答えを見つけてしまった。
あのしりとりの続きを。


「あの、社長……」


社長は「なんだ」と、私をじっと見据えた。


「宿題なんですけど……」

「宿題?」


そう言ってから社長は、「ああ、あれか」と思い出したようだ。


「で?」


彼が先を急かす。
そうされると、すんなり言葉が出てこない。


「なんだよ、見つけたんじゃないのか?」

「……見つけ……ました」


サラッと言えるワードじゃないだけに、極度の緊張に包まれる。
これ以上は無理なほど、毛布を握る手に力を込めた。

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