冷徹社長が溺愛キス!?
「……ですよね。暖炉の火が消えたので、寒いかと思って……」
余計なことをするなと、また怒られるかも。
頭ごと体を縮めて、社長の反応を待つ。
「悪かったな。サンキュ」
「……え?」
思わぬひとことに顔を上げた。
照れ笑いを浮かべる彼にドキッとする。
社長から感謝されることがあるとは思いもしなかった。
「準備ができたら、すぐに下山するぞ」
「あ、はい!」
さっと身を翻した社長を慌てて追いかけた。