そろそろ、恋始めませんか?~優しい元カレと社内恋愛~
「ちょっと、いいかな」
席を離れようとしたタイミングで、長井が声をかけて来た。
「うん。いいよ」
私は、ついてきてという長井に連れられて、会議用スペースまで来た。
彼は、私の後に入って、
「この間のこと、ごめん。俺が口出しすることじゃなかった」
といった。
「この間?パソコンのこと?」
浮かんでくる妄想が、広がっていかないように、私は、頭の中を空っぽにする。
本人を前に妄想するのは、死ぬほど恥ずかしい。
長井が笑い出す。
「違う、違う。その事じゃなくて……その前に、俺が余計なこと言った事があっただろう?だから、亜湖、あれから気にしてるんじゃないかと思って」
余計なことって、心配だから口を出すっていってたこと?
長井の方こそ、そんなことずっと気にしてたの?
「わかった。長井がその事に触れないなら、私も、もう気にしないよ」
「うん。よかった。亜湖と気まずくなると、仕事がやりにくくなるからな。それだけは避けたい」
やりにくくなると困るのは、仕事だけ?
「うん。わかってる」
「だから、俺のこと避けたりしないで」
「うん。わかった」
今だって、避けてるわけじゃないよ。
私だって、長井の事早く意識しないでいられるようになりたいよ。