健康診断の甘い罠

「そう、ほのか。千紗ちゃん、ぜひ抱っこしてあげて」


「え?いいんですか。看護学校の実習以来なんで緊張しますが」


高倉さんにそう言われてほのかちゃんの首の後ろとお尻に手を入れて抱っこすると和弥くんが驚いた顔で私を見る。


「すごいね、千紗。看護師さんてそういうのも勉強するの?」


「うん、一通り実習に行くから。久しぶりだから緊張してるけど」


私が抱っこしてるほのかちゃんをじっと見ていた和弥くんが高倉さんの旦那さんを真顔で振り返る。


「高倉さんにそっくりですね。遺伝子こわっ」


確かにほのかちゃん、女の子だからか旦那さんにそっくりだ。


高倉さんの旦那さん、かっこいいからこの子も将来は美人になりそうだな。


「お前、本当に一言余計だな。結城も抱っこしてみれば?将来の練習に」


高倉さんの旦那さんにそう言われるけど和弥くんは首を横に振る。


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