ヒーロー委員会
受験生の夏
俺の夢は小さい頃から変わっていない。


周りの奴らは成長していくにつれ小さい頃の夢なんてとっくに忘れてしまって、どうせ行く行くはどっかの企業に勤めるしがないサラリーマンになるのだろう。たぶん半分以上がそうなのだ。


それだけは俺はイヤだった。


汗水垂らして働くサラリーマンを否定するわけではない。


俺の親父だってサラリーマンだし、親父が嫌いなわけでも特に仲が悪いわけでもない。


ただ俺には夢があるだけ。


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