恋色シンフォニー 〜第2楽章〜
「綾乃、きれい……」
彼が私のブラジャーを脱がせながら、じろじろ見て、そんなことをのたまう。
「そんなに見ないでよ。大きくなくてごめんなさいね」
私は腕で胸を隠した。
あ、こいつ今、ブラのサイズチェックしたな⁉︎
「D65……。大きい」
「あのね、カップサイズってのは、トップとアンダーの差なの。私は単にアンダーが小さいからそのサイズなだけで、D80の人とは容量が違いますから……」
って、何を語らせるんだ。
彼はにっこりしながら、
「好きな子の身体なら、全部可愛く見えるから安心して?」
なんて言ってきた。
……もう、ほんとに、このストレートさ、どうにかして。
照れ隠しに、「三神くんも脱いでよ」と言うと、彼はキレイな仕草でTシャツを脱いだ。
……わぁ。いい身体してる……。
肩から腕への筋肉がきれいで、
胸板厚くて、
お腹は引き締まってて……
思わず見惚れていると、彼は私を見て、色気たっぷりに微笑んだ。
わっ! 反則!
その裸体でその色気は反則!
またも照れ隠しに、
「三神くんこそ、そんな身体してるなんて、わかんなかった」
なんて言うと。
「これから、これでもかってくらい、わからせてあげる」
という、とんでもないセリフを吐かれた。
まあ、その宣言通り、よくよく思い知らされましたよ。