四門メグへの手紙~魔女の瞳番外編~
上手くいくかはわかりません。

でも、他に手がないのも事実。

どうせグールの餌になるなら、やるだけの事はやってみないと…!

私は。

「!」

自らグールとの間合いを詰めました。

それを迎撃するかのように、腕を振り上げるグール

しかし。

「       !」

私は強化の魔術で身体能力を高め、グールの拳をかわしました。

幸いグールの動きは鈍重です。

強化の魔術さえ行使しておけば、私でも回避できます。

そうした上で、私はグールの懐に飛び込みました。

狙いはグールの胸板に開けられた傷口。

私はその傷口に、片手を突っ込みます!

「!!!!!!」

傷口をえぐられる痛みは、人間もグールも変わらないようです。

うめき声を上げるグール。

更に私は。

「        !!」

氷柱の魔術を行使しました。

ただし、魔術を発動させたのはグールの『体内』で。

…確かにグールの体表は私の魔術さえも受け付けないほど頑丈でした。

でも体内なら!!

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