本当の遠距離恋愛 1
「もしもし、愛美です」
「・・・・・うん」
「あの話してくれた?」
「・・・・・うん」
元気のない竜一の返事で愛美はピン!ときた。
「反対されたのね?」
「・・・・・・」
「いいの、わかってたわ。でも私、頑張る」
「・・・・・・」
「絶対に認めてもらえるように頑張る!」
健気な愛美の言葉が辛かった。
「絶対に愛美のこと説得するから。もう少しまって!」
竜一は決心した。
愛美と結婚する。
総理は自らの手でなってみせる。 と。
紗希の携帯が鳴り、携帯の液晶画面に「愛美」とでた。
期待してた名前ではなかった。
「はい」
「・・・・・・・・」
「もしもし?愛美でしょ?」
電話の向こうですすり泣く声が。
(泣きたいのはこっちだよ・・)
「愛美?何かあったの?」
「・・・竜一さんが・・・・」
「畠山先生がどうかしたの?」
愛美はプロポーズされたことや、向こうの両親に反対されていること、
それでも「結婚しよう」と言ってくれたことを紗希に話した。
(オノロケかあ~)
今は人の相談にのるなんてできない。
紗希は適当に話を切り上げ早めに切った。