先生の彼女です。2nd



「…翔琉…あのね」



「ん?」



「怖い夢…見た…」




あぁ。それで発作か…



「そっかそっか。久しぶりだったからびっくりしただろ」



「…うん」




「薬飲めなかったの?」


「リビングにおいて置いたから…」



「なるほどな。次からは連絡しなよ?」




「うん…」



「今日から少し入院な?」


「え…やだ」



「すぐ退院できるから。我慢」



「…やだもん」



「だめ」



「…だって…そしたら…彩花家にひとりになっちゃう」



実は、少しの間咲が仕事休んで彩花見てることになってた



「…大丈夫だよ。彩花なら」



「わらないじゃん。…そんなの」



「大丈夫。彩花も強くなりたいって言ってたんだろ?平気だよ」




「………」



「まぁ、早く治せば帰れるから」





「……彩花…私とそっくりだから…」



「まぁね」



「…何でも溜め込むとことか…

変に冒険家で、自分ならできるってなんか変なところで思っちゃったり…

すぐ周り見えなくなったり…

自分のことなんて後回したり…」



「うん」




「…私だって昔辛い思いしたから…

彩花にはして欲しくないから…」




「…わかった。うちの親に見ててもらう?」



「え?」



「会いたいって言ってたし」



「でも悪いよっ」



「大丈夫。気にすんな。心配なんだろ?」



「う、ん…」



「じゃあ今日からお願いしとくわ」



「うん。…ありがとう」



「おう」




< 153 / 165 >

この作品をシェア

pagetop