たった1つの共通点。
2 、 出会い
「 おい 」
低くて どこか懐かしい 、安心する様な声が後ろから
聴こえる 。 声の方を辿って 振り返れば 綺麗な顔立ちの
いかにも “ 不良 ” そうな男が立っている 。
でも 、その目はどこか 裏切りを知った様な 深く
寂しそうな目をしていた 。
『 ... 何 ? 』
何て 、無愛想そうに 聞いてみる 。
「 ... お前 、gown の 姫だろ ? 此処で何やってんだ . 」
あぁ 、この人は 何も知らないのか 。 いや 、知らなくて
助かったかも 。 きっと 彼も 私を 嫌うんだろう 。
『 私 、gown の ` 姫 じゃなくなったの ` 』
理由は敢えて言わない 。どうせ言っても信じてもらえない。
分かってるから 、これ以上 ... 傷付きたくないから 。