あなたの願いを叶えましょう
自分は秀才タイプだと自覚してから、それはそれは勉強やスポーツには真面目に取り組んだ。

俺は天才じゃない。

努力を惜しんだら結果は出せない。

なんでも適当にこなしながら人並み外れた結果を出せるナオシとは違う。

吐くほど勉強して、日本では1、2を競う私立大学にストレートで合格し、その後大学院まで進む。

環境工学科で博士号を収め、希望していた東亜電鉄に入社する事が決まった。

その頃、ナオシは日本一を誇る東栄大学を卒業後、単身アメリカへ渡り、MBAを取得。

帰国して、某一流外資系証券会社のディーラーとして活躍していた。

就職後は、お互い実家を出たので、殆ど顔を合わせることもなくなった。

目一杯頑張ってもナオシに比べると相変わらず俺はそこそこ、だ。

だけど、自分ではそんな「そこそこ」具合に満足している。

誰かと比較して落ち込むなんて阿呆がする事だ。


そう思っていてもなんだろう。このぽっかり感は…。
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