あなたの願いを叶えましょう
でもまた変に意識してここで恥ずかしがったらまた馬鹿にされる。

私は覚悟を決め、グラスを掴むと一気にワインを飲み干した。

「…酔っちゃった」

そして黒澤波留の腕にそっと寄りかかる。

「30点」

黒澤波留はぐいっと私の頭を掴んで肩から引き離す。

「はあ?!」

「後半部分は古典的なもののお前の頑張りは垣間見えたよ。だけど前半部分はなんだ?!あんな健康的に一気飲みしやがって!栄養ドリンクのCMじゃねんだよ!やり直し!」

くっそ…

奥歯を噛み締め頭を抱える。

暫し考えた後に、私はカッと目を見開き顔を上げた。

きっとこの仕草自体が黒澤氏の言うところのモテナイポイントに当たるのだろう。

だけどこの際そこはどうでもいい。

「私手相占い得意なんですよお。黒澤さんも占って…」

さりげなく手を握ろうとすると手の甲をピシャリと叩かれる。

「20点。酔っ払いのおっさんか」

黒澤波留は冷たく言い放つ。

しかも、さっきより点数が下がってるし。
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