【B】きみのとなり
「オペ室運べ。
飛翔、お前……千尋と、
あっち頼めるか?」
「はい」
「聖也さん。
すいませんがオレと一緒に
第二オペ室お願いできますか?」
「いいよ」
慌ただしく
叫ぶと……
患者を運び出しながら
アタシの前を通過するときに
手だけで「悪い」って合図する。
ただ茫然と
兄貴たちが
通り過ぎるのを
立ち尽くして
見送る。
……馬鹿みたい……。
一人浮かれて。
兄貴と花火を
みたいのはアタシで
兄貴は……
そんなのどうでも良くて。
兄貴は医者で。
兄貴の力を必要としてる
患者さんがいるのも
知ってる。
知ってるけど……
やっぱり、
心はついていかないよ。
そう都合よく。
楽しみにしてた分、
悲しみもデカイ。