夏の虚無感

ベンチに座って色々話した。

その頃にはもう翔大先輩のこと
好きだったのかもしれない。

人、一人分あった二人の距離が
だんだん近くなって
密着してしまった。

腰元が触れ合う。

周りは少し薄暗くなっていて
公園には誰もいなかった。

ゆっくりと肩を抱かれ
自然と顔が近くなる。

それから、そっと
唇が触れ合った。

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