夏の虚無感

5月に入ったとき
しずくが先生から
呼びだされた。

なんでも、生徒会長に
ならないか?
ということだったらしい。

毎年、立候補だったり
推薦だったりで
決まる生徒会長だったが
今年は誰もいないらしく
先生から直々に頼んでいた。

しずくは迷っていた。

そんな大役を自分が
できるのかと。

だから、私たちは
せっかくのことだから
頑張りなよと
背中を押していた。
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