圭哉くんは俺様且つ暴君。
2☆*。

♡無条件に俺を頼っていいんだよ。




──────────


「で?!どういう事よ!」


「えーっと、深い深い…落とし穴並に深い理由があってね?」



4時限目、音楽の授業中。


噂が耳に入ったらしい夢子ちゃんに、すごい剣幕で取り調べを受けています。


まぁ、確かに…。修くんと付き合った事を報告した1週間後に、まさかこんな事になるなんて誰も思うまい。


って言うより、私が1番驚いてるんだからね?



「ほぉ、落とし穴…ねぇ。で?その大した深くない理由って何?」



え?落とし穴並って深くないの?

じゃあ、何並なら深いわけ?海か?海並か!!


…じゃなくって…。


「実はね、」


周りに聞こえないように、できるだけ小声で話す私の声に、夢子ちゃんは相槌を打ちながら聞いてくれる。


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