クリア・スカイ
「奏ちゃんは不思議な力を持っていてうらやましいなー。ほたるも何かあればいいのに」

「……多分、ほたるちゃんはもう持っていると思う」

「えっ、そうなのかな? これからカクセイするのかな?」

「ふふ、そういう意味じゃない、かな」


 奏は不思議な力について、それ以上は何も話さなかった。でも、ほたるが持っているものが何なのか、僕には分かる気がした。


 
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