恋愛結婚させてください!
わかってる。
トウマ君は7歳年上で、けっこうイイオトコだから、
今まで、恋人は何人もいたはずだ。


黙り込んだ私に、トウマ君は
「やっぱり、言わないほうが良かった?」と私の顔を覗き込む。
私はブンブン横に首を振って
「教えてもらって良かったです。
後からわかったら、きっとどうして言わなかったの?って思うし。」と考えながら言うと、
「そう言うと思った。
そいつももう、パートナーがいるし。気にしないでいいよ。
でも、コムギのヤキモチはちょっと嬉しいかな。
俺の事が好きだって事だろ。」と少し微笑んだ。


トウマ君がトイレに立つと、
竜二さんと、お兄ちゃんが代わる代わるやって来て、
「昔のオンナに負けるな。」とか
「気張って行って来い」とかうるさい。

はあー。
会いたくないかもお
胸を張って今カノだって言える気がしない。

ナースとしても1人前って言える自信もないし。
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