恋愛結婚させてください!
トウマ君の誕生日。
私はパーティーの準備をするために連休をとった。
トウマ君にも明日お休みを取って、とお願いしてあったので、(お酒も飲むよね。)
朝ごはんを一緒に食べながら、
「日勤から戻ったら、ゆっくりお祝いしたい。」と言ったら、
「へえ。期待していいのかな?」といったので、
「いろいろ用意してあるの!」と笑ったら、
「俺の期待してたものと違うものが、イロイロでてきそうだよなあ。」
と私の顔を見るので、私はハッとして顔が赤くなった。


そ、そういう準備はしていなかったかも。と、思い至り、
トウマ君の顔を、そーっとみると、
「今更、急いでない。
コムギが決心がついてからでいい。」
と機嫌の悪い顔をして、ごちそうさまと席を立った。

怒ってる?
怒ってるかな?

トウマ君はいつもの顔で出かけて行った。

もう、お兄ちゃんって思ってないの。
私はいつでもいいの。
きっかけを見つけられないだけなの。

そう心の中で言ってみたけど、
きっと、トウマ君には届いていない。

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