デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~
少し冷たくてほろ苦いアルコールが、桜の舌を通って喉に落ちる。

「んん……っ…ふ」

飲みきれなかった酒が、口角からこぼれた。

熱を帯びたブラウンの瞳がそれを欲深に見つめたかと思うと、もう一度深く唇を奪った。

「んー!んっん!」

さっと血の気が引き、頭を振りながらもがこうとするが、その強い力にあっさりベッドの上に押し倒される。

ガタガタ震える涙目の彼女を、少し眉をしかめて見たが、そっと頬をなでた。

「ごめんな、桜………でも、もう放してやれない」

そう言うと、白い首元に顔を埋めて、その服を引き剥がし始めた。

「やだ、嫌です!シュリさん、やめてお願い!やだ!」

懸命に押し返そうとしても無駄で、言葉をつくしても無駄で。


「桜……絶対、後悔させないから………誰よりも、大切にするから……」

だから、俺のものになってくれ。

柔らかな白い肌に合わさる、日焼けした熱い肌が、そう言っているようだった。



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