デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~
部屋に戻ると、丁度昼時だった。

すぐに戸が叩かれ、フラウとルネが食事を持って顔を出した。

「昼餉でございます」

「ありがとうございます」

桜がいつものように礼を言うと、うふ、うふふ、と二人が笑った。

「?」

「桜様、もう少ししたら、カナン様がお迎えに来られますわね」

「へ?……ええ…」

キョトンとして、今更なことを言う二人を見る。

昨日の現場をバッチリ見られているとは思いもしない。

「私、ちょっとカナン様を見直しましたわ」

「ええ!少なくとも、ホ●野郎じゃなかったようですわね」

「へえ?」

何なのだろう、いきなり。

「お似合いだと思いますわ、お二人」

「ええ、カナン様は桜様にすっかり溺れてらっしゃいますわねっ」

「えっ…え?」

訳がわからず、思わず赤面する桜に、また二人は微笑んだ。
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