【短編】*甘情メランコリー*
「……すげぇ好きだよ」
なんて耳元で囁く、ずるい、ずるい彼。
「……で、これでも別れたいの?」
「別れたく、ないです」
「ですよね、良かった」
思いっきり抱き締められた身体は、身動きが取れなくて。
ドキドキ、ドキドキうるさい心臓が苦しいくらいで。
でも、だけど、幸せ。
そのまま初夏の日差しの中、近くの公園のブランコに座る。
ゆらゆら揺れるブランコと、爽やかな風は気持ちいい。