【短編】*甘情メランコリー*
「俺、夜には帰るからさ」
「あ、そうだ!ごめん!
こんなに遠くまで来させて……」
あの電話の後、すぐに支度をして、始発で来てくれたらしい。
それだけ心配してくれたってこと、だよね。
それがすごく嬉しくて。
「夜まではお前のしたいことしてやるよ。
何かある?」
「録画した心霊特集見たい!」
昨日の電話で言えなかったこと。
「あんなに怖がるくせに懲りねえな」
呆れ顔で笑う、その笑顔も好きだ。