MIRACLE 雨の日の陽だまり~副社長との運命の再会~
「はっ、お前か、ストーカーは! 彼女がどこで誰と会うのか、ずっと監視してたのか!」

 ……棚野さんが私のストーカー?

 それも信じられない。アパートの近くで不審者が出たと話したときも、みんなと一緒に心配してくれていたのに!

『不審者って、なにをしてくるかわからないからね。もしも襲われるようなことがあったらと思うと心配で……』

『毎日は無理だけど、できるだけ俺が家まで送り届けるから。警察へ行くなら付き添ってあげる』

 以前、棚野さんがかけてくれた言葉が脳内でリフレインする。
 あれは自分が疑われないために言っただけだったのだろうか。

「最初は純粋に心配でね。俺と食事に行った日も、俺と別れたあとにほかの男に会うんじゃないかって。勝手に疑って、気がついたら尾行してた。だけどそのうちそれが面白くなってきてさ」

「この変態野郎が!!」

 日下さんが容赦なく罵っても、棚野さんはクツクツと笑っている。
 歪みきった棚野さんは、見るに耐えなかった。

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