君は僕の光
「あ、あの、お母さん…」

「ん?どーしたの?」


お母さんはパソコンの画面から目を離さないで、マウスをカチカチしてる。


締め切り明日って言ってたから急いでるんだよね。


そんな時に相談、申し訳ないんだけど、なるべく早いほうがいいよね…。



「私ね、…やっぱり普通の高校通いたい」

「………えっ?」


言った瞬間、お母さんの顔がこっちを向く。


目はまん丸、口はぽかんと開いてる。



「ど、どうしたの急に!?」

「ほ…友達に勧められて」

「友達?…ああ、最近公園で会ってるっていう子?」

「うん…ごめんね、通信でいいとか言っときながら急に」

「いいじゃないの!きっと楽しいわよ!」

「…へ?」



お母さんの顔がキラキラしてる。



「そうと決まれば、早速電話しなきゃね!えーっと日向高校の電話番号は…」


お母さんはパソコンで日向高校のホームページを出したと思ったらすぐに電話をかけ始めた。


「あ、もしもし?星澤と申します。先日日向町に越してきまして、娘をそちらに編入させていただきたいんですが…ええ…」



お母さん、早すぎる。


そりゃ嬉しいんだけど、早すぎてもうただただ見てるしかできない。


てか、締め切り明日なんじゃ…?
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