愛されたい、だけなのに




一人になった保健室は、シンッと静まり返った。



「…またやっちゃったのかな」


小さな声で、ボソッと出た言葉。




もっと、強くならなきゃいけないのにー…






目には涙が溜まり、頬に一粒だけ流れ落ちた。



柳先生には見られたくない、涙。



指で涙を拭うと、帰る準備をして保健室を出た。









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