愛されたい、だけなのに
「…ずっと」
"よいしょ"っと言い、柳先生が立ち上がった。
「そうやって生きていくつもりか?」
真っ直な目で、見下ろされる。
「…何…よ」
あまりにも真剣な目に、目が泳いでしまう。
「お前の目を見てると、いつも思うんだ」
「…」
「"目は口ほどにものを言う"」
聞いたことがある、ことわざ。
「表情は笑っているけど、目は笑っていないし…冷めきった目で、周りを見ている奴だなって」
冷めきった…目…?