傍にいてギュッとして
ハルはすぐに家に上がって、台所に立った。

「ちょっと帆波!また買って済ませようとしたでしょ!」
「だって時間…」
「で、結局食べてないし…からだ壊すよ?頭良いの?バカなの?自分のことくらいちゃんと大切にしてよ!!」

…怒られた。ハルのケチ。だって時間ないんだもん。

「夕飯ほっぽりだすの、何日目?」
「だ、だって…!」
「先に着替えて。話はそれから。」

有無を言わさぬ圧迫感に押しつぶされた。私は何も言えなかった。
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