命の灯が消える、その時まで



「お願い、行かないで!」


私の叫びは、とうに小さな影となった2人には届かない。


ただ周りを歩く人たちや、藤塚くんが不思議がるだけ。


「おい、どうしたんだよ!?」


ふらついた私を支えてくれた藤塚くんが、私に問う。


「私のせいで…私のせいで真夕が…!」




私の意識はそこでブラックアウトした。




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