命の灯が消える、その時まで
そしてついに最上階。
最上階には病室は少ししかなかった。
代わりにあったのは、大きな食堂。
まだここ来たことないや。
今度真夕と来れたらいいなぁ。
そんなことを考えながら、賑わっている食堂の前を通り過ぎる。
さらに奥に進むと、1つ、暗い部屋があった。
試しにドアを少し開けてみると、鍵はかかってなかった。
グッと力を入れて、ドアを開け放つと、埃がブワッと舞い上がった。
手探りで電気をつける。
現れたのは、それは立派なピアノだった。