十九時、駅前
……だから、なんですか?
そのあとになにが続くんですか?

「やっぱ、おまえの傍が一番落ち着く。
またこっちに帰ってくるから。なっ」

「……はい」
 
私の目尻にたまっていた涙を拭うと、
片桐課長は優しく微笑んでくれた。
私も自分の心を隠して笑い返す。

……アナタハ誰ト、比ベテイタンデスカ。
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