なくした時間にいてくれた
何が原因なのかは分からないけど、私はお姉ちゃんに避けられているように感じた。
だから、話し掛けるのにも遠慮がちになってしまって、何だかギクシャクしたまま、時間だけが経過していた、
「美味しかったねー。近くに水族館があるけど、寄っていく?」
助手席に座る母が首を後ろに向けて私とお姉ちゃんに問う。
「水族館? 行きたい! 行く、行く!」
「帰って勉強したいんだけど。水族館に行くなら私をどこかの駅でおろしてくれない? 一人で帰るから」
……結果、はしゃぐ私の賛成意見よりも不機嫌に返す姉の反対意見が採用されて、車は寄り道をしないで真っ直ぐ家へと向かっていた。
大好きなイルカが見たかったのにな。私は口を尖らせてイルカの形をした雲を見つけたりしながら景色を眺めていた。
赤信号で止まり、流れていく景色が止まった時……突然後ろから衝撃が来た。が、衝撃された瞬間に意識が飛んだので、何が起こったか分からない。
だから、話し掛けるのにも遠慮がちになってしまって、何だかギクシャクしたまま、時間だけが経過していた、
「美味しかったねー。近くに水族館があるけど、寄っていく?」
助手席に座る母が首を後ろに向けて私とお姉ちゃんに問う。
「水族館? 行きたい! 行く、行く!」
「帰って勉強したいんだけど。水族館に行くなら私をどこかの駅でおろしてくれない? 一人で帰るから」
……結果、はしゃぐ私の賛成意見よりも不機嫌に返す姉の反対意見が採用されて、車は寄り道をしないで真っ直ぐ家へと向かっていた。
大好きなイルカが見たかったのにな。私は口を尖らせてイルカの形をした雲を見つけたりしながら景色を眺めていた。
赤信号で止まり、流れていく景色が止まった時……突然後ろから衝撃が来た。が、衝撃された瞬間に意識が飛んだので、何が起こったか分からない。