遠回りして気付いた想い
俺の想い・・・遥side
亜耶を背に家まで送る。

俺の背中で、スヤスヤ眠る亜耶。

しかも、気持ち良さそうに…。

しかし、さっきの亜耶、可愛かった。

あんなに甘えてきたの久し振り…否、初めてかも。

その姿をアイツラに見せつけられただけでも、良しとするかな。牽制出来たと思うし…。

あんなにも毛嫌いされてる俺に、甘えた声を出す亜耶が可愛くてたまらない。

亜耶の中にある、俺の存在が少しずつ変わってきてるなら、それでいい。

だがアイツの存在が大きければ、俺は…。

って、今考えることじゃない。

俺は、自分で待つって決めたんじゃないか。

亜耶が、俺の事を好きになってくれることを…。
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