【禁后-パンドラ-】
夜中に抜け出し、ハシゴを使って2階から入る。

階段を降り、家から持ってきた箸で髪を掴んで何とか棒に戻した。

さぁ早く帰ろうとA君は急かしましたが、ホッとしたのか僕の母はA君を怖がらせようと思い、今度は2段目の引き出しを開けたのだ。

『紫逅』と書かれた紙と何本かの歯が入っていた。

あまりの恐怖にA君は取り乱し泣きそうになっていたのだが、僕の母はこれを面白がってしまい、A君にだけ中が見えるような体勢で3段目の引き出しを開けたそうだ。

A君が引き出しの中を見たのは、ほんの数秒ほどだった。



















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