【禁后-パンドラ-】
入り口のない理由
僕の母はA君が仕返しにふざけてるんだと思ったのだが、何か異常な空気を感じ、突然怖くなって1人で帰ってしまった。

家に着いてすぐに母親に事情を話すと、母親の顔色が変わり異様な事態となった。

A君の両親などに連絡し、親達がすぐに空き家へ向かう。

数十分ぐらいして、家で待っていた僕の母は親達に抱えられて帰ってきたA君を少しだけ見た。

何かを頬張っているようで、口元からは長い髪の毛が何本も見えていたそうだ。

この後和也の両親も呼び出され、親も交えて話したそうだが、A君の両親は3人に何も言わなかった。

ただ、言葉では表せないような表情でずっと僕の母を睨み付けていたそうだ。

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