空から雨が降る日。【完】



『…はあ』

結局無理矢理、晴太って呼ばされるようになるし。

『えー!この人が…吾彦さん!?』

この一週間の間、ほとんど毎日晴太と顔を合わせていたら優子に凄い羨ましがれ、優子も一緒にご飯する機会も作った。

合コンの時、優子は晴太のことはどうでもよかったらしく狙ってはいなかったが今見るとかっこいい~~とか…鼻の下をでれーと伸ばしていた。

『あのー、仕事してる雫ってどんなですかー?』

『んー…おっかないかな』

『あははわかります~!真剣な顔してパソコンと睨めっこしてますもん』

『ちょ、優子…っ』

『まあでも、それが雫のいいとこ、だけどな』

他愛もない会話。

そんな中で晴太はいつも、私を気にかけてくれて。

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