空から雨が降る日。【完】
「…いやごめん。意味わかんないんだけど…なにそれ?」
「なにって、そのまんま。もうプライベートでは会わないって話だよ」
「は!?だからなんで急にそんな話になったの!?なにをしたの!?」
「別に何もしないよ。ただお酒飲んで話して送ってもらっただけ」
「わけわかんない…なのになに急に、仕事上だけの関係になったって…」
缶コーヒーを買った私はカシャッと音を立てて開け、口に運ぶ。
乾いていた喉に、冷たいコーヒーが入ってきて喉を潤してくれる。
「晴太は優しいから、完全に縁を切れなかったんだよ」
きっと、疲れたんだ。
私の顔色ばかり伺って。
「いいんだ、これで。せいせいしたし」
そう、これでいい。
だってもう怖がるものはなくなったんだから。
これでゆっくりと空雨のことを前向きに考えられる。
「本当にいいの?それで」
「いいって?別に晴太なんていてもいなくても同じだよ」
そう。
ただ最初に戻っただけ。
晴太なんていてもいなくても変わらない。