空から雨が降る日。【完】


「え、…は!?」

私の姿を見て目を見開いて驚く彼。

それも、そうか。
だって私が今目の前にいるなんて想像していないもんね。

だけど、

「お前、熱は…っ」

「そんなの、今は…って、なんで知ってるの?!」

晴太のその言葉に戸惑いを隠せない。


だって、なんで、晴太が―…


「や、なんでも、ねえ。…で。どうしたんだよこんなとこに来て」

「…っそれはこっちのセリフなんだけど」


晴太がいた場所。

それは私と晴太が初めて会ったあのお店。

そして今までずっと一緒にご飯を食べていたりしたお店で。

「今日はぶらっと。寄ってみただけだし」

「へえ。ボトルまで作っておいて?」

「ば…っ別にいいじゃねえか」

顔を真っ赤にして、恥ずかしそうにする晴太。
おおきなお酒のボトルを作っちゃって。

この人はきっと。
< 269 / 311 >

この作品をシェア

pagetop