空から雨が降る日。【完】



「え?あめ…?」

みんな、なんのこと?と首を傾げる。


それもそのはずだ。
急に指をさして、大きな声で言うもんだから。

なんのこと?てなるに決まっている。


そんなことを冷静に考えている私も、手は凄く震えていて。


なに一つ、言葉が出なかった。

だけどその人はそれを気付いてはくれなくて、逃がしてはくれなくて


「なあ、空雨のところにいた子だろ?覚えてる?俺さ―…」


“空雨”

聞きたくないその名前をを、どんどんと容赦なく口にして出してくる。



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