空から雨が降る日。【完】



「おい、お前だぞ星埜」

「えっあ、えっと…星埜雫です。よろしくお願いいたします」

上司に肩を叩かれはっとし勢いよく立ち上がる。

そして座ろうとした時、ぱっと目が合う。


…最悪だ。

目が合った瞬間にやっと笑われる私。


絶対、バカにされた。

私はむすっと顔を膨らませながら会議のメモを取り始めた―…


「じゃあ、今後ともよろしくお願いしますね」

会議が終わり上司が彼に挨拶に行く。

私も担当に指名されたから一緒に行くしかない。


そして上司が握手をし終わり、次は私の番。

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