空から雨が降る日。【完】
「おはよう星埜」
「おはようございます」
早めに出勤すると、上司がもう来ていてびっくりした。
「朝、早いんですね」
こんな風に話すこと、滅多にないから少し緊張する。
上司は本当にいい人で、優しくて周りをしっかりと見てくれている。
そんな人と一緒に仕事できるのは私の誇りでもあるし、自慢だ。
「あぁ、今日は目が覚めてな」
「私もです」
「そうか」
一緒にエレベーターに乗って事務所に入る。
入った瞬間、上司はなぜかバタバタと動き始める。
それをじっと見ていると、
「え」
上司が掃除用具からホウキなどを取り出し、掃除をし始めた。