転職したら双子のイケメンがついてきた


可愛い、いや、きれいだ。
女の私が見惚れるくらい。
いや、そもそも女の部分、いわゆる女子力的なものには無縁の私だ。


卑屈にもなるだろう。


七分丈の薄いピンクのブラウスから覗く、細く色の白い、艶々の肌。膝丈スカートから覗く白い生足。


この若さでしかなし得ない、耳の下辺りで無造作にふたつに結んだ、黒々とした天然の艶々のストレートヘア。


大の大人のツインテールは人を選ぶ。


整った顔立ち。
目は二重でくりくり。筋の通った鼻。リップのみのぷっくりした唇。全てが天然のものだ。


あのときは距離もあったし、ほぼ後ろ姿しか見てなかったけれど。


目の前に現れると。


女の私が言うのもおかしい。
わかってる。
でも。


世の中の、世間一般の男性なら口を揃えて言うんだろうな。


天使だ。と。



< 306 / 383 >

この作品をシェア

pagetop