転職したら双子のイケメンがついてきた

そして、気付いていなかったけれど、琉生が駆け込むと同時に入り口は塞がれた。


機内に飛び込む少年。
後を追って飛び込んだ。


と、


プシューッという音と同時に機体が揺れ、扉が閉まると同時に連絡橋が外れるのが見えた。


「……な、なんだ!?」


慌てる琉生。
振り向いて引き返そうとしたけれど、手遅れだった。


小型の飛行機に誘導されてしまったのだ。
一時的に借りた国内型旅客機だ。


『只今より離陸いたします。ご着席ください』


操縦席で壬言さんが小型ハンドマイクで話す。


同乗していた佐樋さんに、強引に座らされベルトを付けられた琉生。


そして、キャップを外し髪をほどくと席に着く私。


足に自信はなかったけれど、危険を伴うので他の人物には頼めなかった。


こんなときなのに、壬言さんの操縦姿が格好良すぎて鼻血が出そうだった。



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