不思議の国の物語。
「よく来たねっ♪ チョコ」
出迎えてくれたのはいつにも増してキャピキャピしていた麻折だった。
「あ,もしかして♪ こいつら探しに来たのぉ?♪」
そう言って「燐火」らしき人と唯一原型をとどめていた「黒戈」が麻折に捕らわれていた。
「な,なんで。 こんなことするの? 麻折」
あたしは困惑し過ぎたかもしれない。 このような状態でも驚かない。 でも,逆に膝が笑っている。 そんなにも緊張しているんだろうか。 麻折相手に…。
「ん?♪ なんでって──…。 あたしにも…よく,分からない。 お兄ちゃ…違う,違う,お兄様が言ってたの。 こいつらを倒せば…元の世界に戻れるぞって…。」
え? 何? 麻折はなんて言った?
【元の世界に戻れる?】
ここはその世界ではないのだろうか。 よく分からない。 頭の中がこんがらがる。 コードみたいに…。 何故,何故なんだ? そして,ここはどこなんだ。 あたしは…初めて この世界で疑問を憶えた。
ギィイイ…。
扉が開いた。
「ようこそ,いらっしゃいました。」
そう言って「J」否,ちゃんとした名前で言っておこう。
「切裂 時艱」が顔を出した。
出迎えてくれたのはいつにも増してキャピキャピしていた麻折だった。
「あ,もしかして♪ こいつら探しに来たのぉ?♪」
そう言って「燐火」らしき人と唯一原型をとどめていた「黒戈」が麻折に捕らわれていた。
「な,なんで。 こんなことするの? 麻折」
あたしは困惑し過ぎたかもしれない。 このような状態でも驚かない。 でも,逆に膝が笑っている。 そんなにも緊張しているんだろうか。 麻折相手に…。
「ん?♪ なんでって──…。 あたしにも…よく,分からない。 お兄ちゃ…違う,違う,お兄様が言ってたの。 こいつらを倒せば…元の世界に戻れるぞって…。」
え? 何? 麻折はなんて言った?
【元の世界に戻れる?】
ここはその世界ではないのだろうか。 よく分からない。 頭の中がこんがらがる。 コードみたいに…。 何故,何故なんだ? そして,ここはどこなんだ。 あたしは…初めて この世界で疑問を憶えた。
ギィイイ…。
扉が開いた。
「ようこそ,いらっしゃいました。」
そう言って「J」否,ちゃんとした名前で言っておこう。
「切裂 時艱」が顔を出した。