Those who met those lost(失ったもの、出会ったもの)

**優愛


私は、ずっとずっと
川崎さんに憧れ好きでいた。

だが、川崎さんは、
友人の杏を好きになり
付き合うようになった。

杏は、可愛くて、優しくて
とてもいい子だから
川崎さんを諦めようと
何度も、何度も
思った。

そして、気持ちも落着き始めて
来たとき
川崎さんと杏の関係が
おかしくなっていた。

私の心は、再び
川崎さんを想うようになり
このまま、杏と終わればいいと思い始め
事あるごとに、川崎さんを誘い
買い物したり、映画をみたり
お出掛けしたりした。

昨夜は、営業の飲み会で
川崎さんは、いつになく荒れ
深酔いしていた。
私は、心配して川崎さんを
マンションまで送り届けた。

川崎さんは、
「杏っ、杏」
と、言いながら
私を抱き締めて
「川崎さん、私は杏じゃありません。」
と、言うと
「圭と呼べ。」
と、言って
キスをしてきた。

私は、川崎さんに抱いてほしいと
いう気持ちもあったから
「圭さん、好きです。
ずっとずっと、憧れていました。」
と、言うと
「俺も好きだ。‥杏」
と、言われた。

私は、涙がでたが
それでも、圭さんと結ばれたかった。

圭さんは、優しく、優しく
抱いてくれた。

私達は、何度も、何度も
体を繋げた。
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