家族の絆
 また、平行してロバートとジョーとにもケンからでたらめな要求が来たという話を伝えておいた。しかし、2人の対応は全く同じで、『既にお金はUFHに送られてしまっているので、それを管理している人の話に従って欲しい』という返事が返ってきた。ロバートの対応はともかく、ジョーの対応は解せないと思った。ジョーにしたら、もっとこちらの立場に立った意見を述べてくれてもいいのではないか!それはともかく、不明な点から解決していくことにした。
 まず、負債調停委員会(Debt Reconciliation Commission)が実在するかというのが第一かなと思った。ハンビット銀行の人の説明にもあったように、受取人は政府関係者ではないかという判断から、南アフリカ政府の関係機関から調べてみることにした。南アフリカのヨハネスブルグあるDRCを探してみたが、そんなものはどうも存在しないようである。やはりそうだったと懐疑の念が強まった。次に、ナイジェリアを探してみるとDRCはナイジェリアの政府機関として立派に存在していて、それも南アフリカのヨハネスブルグにあることがわかった。
 直接、ナイジェリア政府に問い合わせてみたら、ロバートの上司が送ってきたレターヘッドの住所と電話番号を正確に復唱してくれた。ともかく、DRCそのものも存在するし、レターヘッドは問題なく正しいものであることがわかった。それとDRCの代表者の名前を確認したら、確かにDr. Williams Douglasに間違いないこともわかった。実在していることがはっきりしても、南アフリカの政府機関だとばかり思っていたものが、ナイジェリアのそれであることに多少の不安もあった。
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