家族の絆
親父さんのことを思い出していた祐一を、ユキは遮った。
「親父さんと話をしていたんだ」
ユキの声がしたダイニングルームに入っていった。ダイニングルームといっても、昔のつくりのままだから畳の部屋に大き目の座卓が置いてあり、その上にユキの作品が並んでいた。
「すごい量だな。食べきれそうにないよ!」
正直な気持ちでいった。
「変な言い方。美味しそうだとかいってよ!・・・まあ、いいわ。そこに座って!」
言われるがまま、腰をおろした。確かに、ここまで作るには大変なことだっただろうと思った。
「はい、ビール」
ビール瓶を傾けながら、祐一の隣に座った。
「じゃあ、ユキのひとみに乾杯だな!」
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